ティースリーヌを選ぶ

 

ティースリーヌは、吹奏楽器演奏者のために設計された、前歯に装着するカスタムパーツ(仮着脱式パーツ)です。
演奏時に唇が触れる歯の形や並び方、また唇と歯が接触する位置によって、口まわりの感覚に違いを感じる方がいます。
ティースリーヌは、そうした演奏時の接触感に着目し、演奏者ご自身が吹奏感覚や音の印象の変化を試すための選択肢としてご利用いただけます。

ティースリーヌには、主に前歯の唇側面を覆う通常タイプと、前歯の切端部を跨いで覆う切端カバータイプがあります。
使用する楽器や奏法、歯列の特徴によって、演奏時に唇が触れやすい部位は異なるため、気になる接触部位に応じて仕様をご検討いただけます。

【ティースリーヌの設計について】
前歯の並び方や突出の程度には個人差があり、演奏時に唇が触れる位置や、気になりやすい接触部位も奏者によって異なります。
例えば、下の左右の側切歯が中切歯より前方に位置している場合には、中央の中切歯側に装着することで、唇が触れる前歯の表面を比較的なめらかにつなげるよう設計することがあります。
また、特定の歯がねじれているなどの理由で、演奏時に唇の裏側への接触が気になる場合には、気になる歯そのものではなく、隣接する歯への装着によって、接触部位の感じ方の変化を試していただく場合もあります。

ティースリーヌは、単に歯を覆うためのパーツではなく、歯列の特徴と演奏時の接触部位を踏まえ、唇が触れる前歯の面や切端部をどのように構成するかを考えて設計するパーツです。
そのため、同じ本数タイプであっても、装着する歯の位置や歯列形状、ご使用になる楽器や奏法に応じて、形状や厚みの設計が異なる場合があります。

【通常タイプについて】
通常タイプは、主に前歯の唇側面を覆う仕様です。
金管楽器では、マウスピースを介して唇が前歯の表面に触れるため、前歯の突出や段差によって、演奏時の接触感が変わる場合があります。
通常タイプでは、唇が触れる前歯の面を整えるように設計することで、演奏時の接触感や吹奏感覚の変化を試していただけます。

【通常タイプでは、下の前歯4本用を基本仕様としてご案内しています】
これまでの試用・検証では、トランペット、ホルン、トロンボーンなど複数の金管楽器において、下の前歯4本をカバーする1.0mm厚タイプが使いやすいと感じられた例が多く確認されています。
ご使用いただいた方からは、下の前歯4本用・1.0mm厚タイプについて、「演奏時の負担が少なく感じられた」「高音域を出しやすく感じた」「音の方向感が整ったように感じた」といった声も寄せられています。
このため、通常タイプについて装着部位や仕様に特別なご希望がない場合は、下の前歯4本用・1.0mm厚を基本仕様としてご案内しています。

また、トランペットのような比較的小さなマウスピースであっても、演奏時には中央の前歯2本より外側の部分までリムが接触する場合があります。
中央の2本のみをカバーした場合、パーツ端部と隣接する歯との間に生じる段差が、長時間の演奏中に唇の裏側へ触れ、違和感につながることがあります。
4本タイプでは、下の前歯4本をまとめてカバーすることで、接触部位に生じる段差を抑えやすくすることを意図しています。

【切端カバータイプについて】
切端カバータイプは、前歯の切端部(歯の先端部分)を跨いで、唇側面から舌側面へ回り込むコの字型の仕様です。
オーボエでは、唇を内側に巻き込み、その上にリードを置いて演奏するため、前歯の唇側面を厚くすることよりも、下唇の裏側が触れる下の前歯の切端部の形状や高さが重要になる場合があります。
切端カバータイプでは、唇を巻き込んだ際に触れやすい切端部の形状を調整することで、演奏時の接触感や吹奏感覚の変化を試していただけます。

これまでのオーボエ奏者による試用・検証では、下の前歯中央2本の切端部を跨ぐように装着し、切端部を元の歯より約1.0mm高くする仕様が、装着時の違和感を抑えながら試しやすい形状として確認されています。
一方で、切端部を2.0mm、3.0mm程度まで高くした仕様では、装着時の違和感が大きく感じられたほか、音の印象についても、響き方が変わり、より鋭く感じられた例がありました。
このため、切端カバータイプでは、下の前歯中央2本・切端部を約1.0mm高くする形状を基本仕様としてご案内しています。

【タイプの選び方】

通常タイプ:4本タイプ | 基本仕様・おすすめ
下の前歯4本の唇側面への装着を基本としたタイプです。
これまでの試用・検証を踏まえ、金管楽器奏者の方を中心に、初めてティースリーヌをお使いになる方には、まずこちらをご検討いただくことをおすすめしています。
装着部位のご希望がない場合は、下の前歯4本用・1.0mm厚を前提として確認を進めます。
上の前歯への装着をご希望の場合は、ご注文前に一度お問い合わせください。

通常タイプ:2本タイプ | 費用を抑えて部分的に試したい方へ
下の前歯中央2本の唇側面への装着を基本としたタイプです。
トランペットやホルンなど、比較的小さなマウスピースを使用される方のうち、下の前歯への接触が比較的弱く、まずは費用を抑えて試してみたい方にご検討いただけます。
一方で、長時間の演奏では、パーツ端部と隣接する歯との段差が唇の裏側に触れ、違和感につながる場合があります。
また、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバなど比較的大きなマウスピースを使用される方には、4本タイプをおすすめしています。

通常タイプ:1本タイプ | 特定の歯列事情がある方へ
特定の歯が周囲より内側に位置している場合や、歯のねじれ等により演奏時の接触が気になる場合に、個別に検討するタイプです。
気になる歯そのものではなく、隣接する歯に装着することで、接触部位の感じ方の変化を試していただく場合もあります。
1本タイプをご希望の場合は、ご注文前に一度お問い合わせください。

通常タイプ:3本タイプ | 前歯の本数や配列に特徴がある方へ
過去の歯列矯正や生まれつきの歯列の特徴等により、4本タイプでの装着が適さない場合に個別に検討するタイプです。
3本タイプをご希望の場合は、ご注文前に一度お問い合わせください。

切端カバータイプ:2本タイプ | オーボエ奏者向け
下の前歯中央2本の切端部を跨ぎ、唇側面から舌側面へ回り込むように装着するタイプです。
唇を巻き込んだ際に、下の前歯の切端部が下唇の裏側に触れて気になる方にご検討いただけます。
切端部を元の歯より約1.0mm高くする形状を基本仕様としてご案内しています。
4本分への装着、下の前歯中央2本以外への装着、上の前歯への装着をご希望の場合は、ご注文前に一度お問い合わせください。

【上の前歯への装着について】
通常タイプ・切端カバータイプともに、基本仕様は下の前歯への装着としてご案内しています。
上の前歯への装着は、上唇の振動や吹奏感覚に影響する場合があるため、通常の第一選択としてはおすすめしていません。
一方で、上の前歯の一部が前方に出ている、またはねじれていることで、演奏時に上唇の裏側への接触が気になる場合には、上の前歯への装着をご案内することがあります。
上の前歯への装着をご希望の場合は、対象となる本数や形状を確認いたしますので、ご注文前に一度お問い合わせください。

【製作可能な本数・仕様について】
通常タイプは、装着時の取り扱いや耐久性を考慮し、現在は1本から4本までの仕様をご用意しています。
5本以上を連結した通常タイプについては、破損リスクを考慮し、現在は製作を承っておりません。
切端カバータイプについては、現在、試用・検証を行った下の前歯中央2本用を基本仕様としてご案内しています。基本仕様以外をご希望の場合は、製作可否を含めて個別に確認いたします。

【ご注文後の確認について】
ティースリーヌは、お客様の歯型をもとに製作するカスタムパーツです。
ご注文後、製作前にメールにて、装着部位やご希望の仕様について確認させていただきます。
上の前歯への装着、通常タイプの1本・3本、切端カバータイプの基本仕様以外をご検討の場合や、どのタイプが適するか迷われる場合は、ご注文前に一度お問い合わせください。

【ご使用にあたって】
本商品は仮着脱式のため、繰り返し装着・取り外しが可能です。
歯を削ったり、動かしたりする必要はありません。
演奏時の接触感や吹奏感覚の変化を試しながら、ご自身に合う形を探すためのひとつの方法としてご検討いただけます。

※上記は、これまでの試用・検証およびご使用いただいた方から寄せられた感想を踏まえたご案内です。装着感や音の感じ方には個人差があります。
※本商品は、治療や矯正、疼痛の改善を目的としたものではなく、演奏時の接触感や吹奏感覚の変化を試していただくためのパーツです。
※装着には歯型が必要です。歯型採取については「初めての方はこちら」ページをご参照ください。

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